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ネットの怖さ 【注意喚起】

ネットでの友人が実際に被害にあったとの話を受け、今回は注意喚起の話題です。
相変わらず長文になってますが、そこら辺は仕様でs

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最近、匿名系の掲示板などで
「チェックディスクコマンド」や「リフレッシュコマンド」などと称し、

『Windowsの「ファイル名を指定して実行」の欄に、
「cmd /c rd /s /q c:」と入力してOKをクリックすれば
ハードディスクのメンテナンスが出来ます』 等の文面で
言葉巧みに誘導すると言う書き込みが一部方面で流行っているようです。

ですが、これは極めて悪質な悪戯です!
もしも、これを入力して「OK」を選んでしまうと・・・。

Cドライブのカレントディレクトリ上のディレクトリ・ファイルが
事前の確認も無しに問答無用で全て削除されます。
Cドライブにはこのディレクトリには、特にメーカー品の多くの場合Windowsの
重要なファイルや個人用のファイル(所謂「マイピクチャ」や「マイミュージック」、
IEの「お気に入り」など)が割り当てられていることが大半のため、
今まで自分が大切にしてきたデータの殆どを消失することになります。


【対処法】

万が一、これに引っかかってデータを消されてしまった場合は、
「システムの復元」等は行なわず
(「救出できる可能性があるファイルが減ってしまいかねない為。)
「ベクター」などのサイトで紹介されている、専用の削除ファイル復旧ソフトを
利用するようにして下さい。

【ベクター 復旧系ソフトページ】


この場合も「助けられるファイルの数」は「復旧までに掛かった手間数」に
比例して減っていくため、無料ソフトよりも、実績のあるシェアウェアやプロダクトウェア
(共に有料)を利用することをお勧めします。
自力での復旧が不安な場合などは、被害PCを下手に起動などはせず、
PCショップの修理コーナー等、専門知識のあるところに持ち込んで相談するほうが
賢明かもしれません。

ただし、残念ながら、どの手段であっても
「全てが復旧する見込み」は極めて低いと言わざるをえません
最悪の場合、復旧できない事もあります。
7~8割が復旧できれば『運が良かった』方だと言えると思います。

【解説】

これは一体何なのかと言うと、「コマンドライン」と言って
Windowsの前身であるOS「MS-DOS」の頃に主流であった命令用の文法で、

・cmd /c rd ・・・ cmdはコマンドの略。/c(cドライブ)のディレクトリを削除する
            rd(remove directory)コマンドを実行すると言う意味。     

・/s ・・・ その場所配下の全てのファイルを削除する補助コマンド。
      上記コマンドのみだと指定ディレクトリが空でない場合、エラーが出るが
      これを付記することで強制的に中身ごと削除させる。
      
・/q ・・・ 削除時の確認(Y/N)のメッセージを表示しない

と言う意味になります。

防護のため、本来(多分英語でだけど)指定されたディレクトリが空でない時に出る
エラーメッセージを強制スキップさせる『/s』をわざわざ付記してあったり、
削除実行時に出るYES/NOの確認メッセージを、『/Q(QUIET)』でスキップさせ
ユーザーに確認させないあたりに悪質さが伺えます。

また、このコマンドラインの入力自体はただの
『OS上の正式な命令操作』であるので、ウイルスソフトも
当然停めようもありません。

更に、これの性質の悪い所は、
システム系のファイルは無事であるため、実行後も
『Windows自体は起動してしまう所』です。

起動後ほどなく、ユーザーは自分のファイルが消えていることに気が付くでしょう。
自分の実行してしまったコマンドラインの意味すら知る由もない
ユーザーは、何かのトラブルかと思い、Windowsの「システムの復元」
を試みる可能性が極めて高いはずです。

誤解されている事が多いようですが、Windowsの「システムの復元コマンド」は
あくまでも「システムを指定されたポイントの状態にもどす」だけのコマンドなので、
基本的に「削除したファイルの復帰」には使用しません。
(たまに削除されたファイルが戻ることはありますが、それは本来の効果ではなく、
まさに「たまたま」にすぎません。)

そういった、Windows世代の誤解や行動パターンのような物を
これの仕掛け人は狡猾についていると言えます。


【総括】

今回の様なケースの被害にあわないために

1・ネット上の情報は、そのサイトがよほど信用できる場合を除き、鵜呑みにはしない。       (フリーソフトの紹介雑誌にも、稀に怪しい物はあったりします、ご注意を)
 特に匿名掲示板などの情報はリスクが高い物だと心得ましょう。

2・XPなどでは、「ファイル名を指定して実行」などは比較的上級者向けの操作になることが
  多いため、打っているコマンドの意味が理解できている場合以外は安易に使用しない。

3・おかしい!と思ったら、自分だけで解決しようとせずに、友人やショップ、
  メーカーサポートなど、自分以上に知識豊富な人に確認や相談を。


ネットの世界は便利な反面、時に思いもかけない所にこんな悪意を持った罠が
仕掛けれらていることもあります。皆様くれぐれも御注意を。

  by amdus | 2007-10-02 22:19 | 時事ネタ

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